「プロモ未来ラボ」研究員ブログ

「プロモ未来ラボ」では、所属研究員たちが「気になる」・「知りたい」・
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ドラえもん、大人になった今こそ。

2019年5月20日

「子どもの頃、世界を救いたかった。今夜は、あいつを救いたい。」

新宿駅のメトロプロムナードで突如目に入ったこの言葉、実はジャイアンが月に向かって駆けていく背中越しに書かれたもの。これは3月1日公開『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の宣伝用ポスターで、全6種類のビジュアルのうちのひとつ。ほかにのび太などメインキャラクターの脇にそれぞれの力強い言葉が添えられています。
 

「映画ドラえもん のび太の月面探査記」

今回の脚本を担当したのは作家の辻村深月さん。ドラえもんの大ファンであり、6年前もオファーを受けたそうですが、そのときは好きが故に恐れ多いと断ったそうです。
 

そして前述のビジュアルは、辻村さんが描く映画のストーリーにインスパイアされたコピーライターの尾形真理子さん、アートディレクターの藤田誠さん、イラストレーターの吉實恵さんが、「大人になったすべての子どもたちへ」をテーマに制作したもの。アニメ調ではなく、ノスタルジックな印象を受けるイラストや、そこに添えられたメッセージはまさに大人の心もしっかり捉えています。
 

私自身も「ドラえもん」は子ども向けストーリーだと思い、ご無沙汰していましたが、このポスターの影響を受け先日、単行本を読んでみました。途中何度も目頭が熱くなり、「ただ友達っていうそれだけで、助けていい理由にだってなるんだ」というのび太のセリフにただただ感涙。大人になると頭でっかちになりますが、友情ってシンプルでいいんですよね。このセリフだけでなく、熱くなるときが年々減ってくる年齢だからこそ、仲間を信じる彼らの純粋さに感動してしまうのではないかと感じました。
 

実際、公開初日から38日間で動員数396万人、興行収入は45.3億円を突破し、週末観客動員数ランキングで6週連続第一位を獲得されています。残念ながら平日夜ですと都内での上映はなく、せっかくですから“大人用の上映時間”も用意してほしいものです。
 

「映画ドラえもん のび太の月面探査記」全国東宝系公開中
© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
 

「プロモ未来ラボ」研究員:かおり