「プロモ未来ラボ」研究員ブログ
「プロモ未来ラボ」では、所属研究員たちが「気になる」・「知りたい」・
「注目している」ことを自ら取材・体験し、レポートしていきます。
ボッチャのボールの職人技
2019年5月17日
東京オリンピック・パラリンピック開催まで500日を切りました! 全55の競技中、日本人の活躍が期待できる競技はいくつもありますが、パラリンピック競技であるボッチャもそのひとつ。競技では白1個、赤青各6個、計13個のボールを使いますが、このボール、実はすべて手作業で作られているんです。
ボールのサイズは直径約8cm。五角形の合皮や本革を縫い合わせて作られていますが、規則で決められている誤差の範囲は周長270mm±8mm。さらにボールは選手が手で揉んで硬さを調節できるようになっており、そのため中には大きさの違う2種類の樹脂のチップが詰められています。これを規定のサイズに収まるよう、また選手が微調整できるようなちょうどいいバランスに詰めるのは至難の業。こうした繊細な作業は機械では難しく、結局、職人の手が頼りなのです。一流のアスリートが使う道具には、一流の作り手がいるのだと知りました。
ちなみにボールのお値段ですが、レクリエーション用の廉価なタイプもありますが、国際競技規格適合品となると、1セットで約6万円~、中には約20万円と高価なものもあります。当初はこの価格に驚きましたが、職人の高い技術を知るとその価格にも大いに納得するところです。
「プロモ未来ラボ」研究員:ひらりー